寝る前に「もう1冊」読んであげたいのに、本棚の絵本はもう読み終わっている。そんな夜はありませんか。スマホでひとこと頼むだけで、子どもの好きな動物が主人公の絵本を1冊作ることができます。それが Gemini ストーリーブック(Gemini Storybook)です。

2児の父のわが家では、寝る前に読む用に使っています。頼み文を入れてから納得いくまでで、1冊5分以内。絵と文がついた絵本ができて、そのまま読み上げてもくれます。

この記事でわかることは4つです。

  • できあがりの見た目(ページ数・読み上げ)
  • スマホでAI絵本を作る3ステップ
  • 子どもが喜ぶ頼み文のコツ
  • 無料でどこまで使えるか

今夜の寝かしつけから始められるように、順に書いていきます。

PAPA'S ANSWERパパの結論

  • Gemini ストーリーブックは、話の中身をひとこと頼むと、絵と文のついた絵本を作ってくれる Gemini アプリの機能
  • ページは通常10〜12ページ。できるまで1〜2分ほどかかることがある。読み上げで音声でも聞ける(わが家では日本語で聞けた)
  • スマホでもパソコンでも使える。わが家では寝る前の1冊を5分以内で作っている
  • AIプランなしでも使える。上限はプランなしが標準、Google AI Plus は標準の2倍、Google AI Pro は標準の4倍(2026年10月時点)

Gemini ストーリーブックでできること:ひとこと頼むと10〜12ページの読み上げ付き絵本に

ストーリーブックは、Gemini アプリの中にある絵本づくりの機能です。「こんなお話にして」と文で頼むと、絵と文がついた絵本を作ってくれます。絵を描く力も、文を考える時間もいりません。

押さえておきたい数字は3つです。

  • ページ数:通常10〜12ページ
  • できるまでの時間:1〜2分ほどかかることがある
  • 読み上げ:[読み上げ] を押すと音声で聞ける。読み上げる声も変えられる(使えるのは一部の言語。わが家では日本語で聞けた)

「通常」「ことがある」という書き方のとおり、ページ数や待ち時間はいつも同じとは限りません。それでも、寝る前に読むには十分な長さの絵本が、ほんの少し待つだけでできあがります。

本屋さんに行かなくても、子どもの「きょうはこれがいい」に合わせた1冊がその場で手に入る。親にとってのいちばんの良さはここです。

とくに向いているのは、次のような家庭です。

  • 同じ絵本を毎晩くり返し読んでいて、たまには新しい話を読みたい
  • 子どもの好きなもの(動物・乗り物・ぬいぐるみ)が主人公の話を読ませたい
  • 読み聞かせを、読み上げの音声にも手伝ってもらいたい
Gemini ストーリーブックでできることの図。文でひとこと頼むと絵と文がついた絵本ができる。ページ数は通常10〜12ページ、1〜2分ほどかかることがある、[読み上げ]で音声で聞けて声も変えられる

わが家で作った絵本のできあがり

わが家で作った絵本のできあがりを載せます。表紙と、中のページの絵2枚です。できた絵本の PDF から切り出したもので、絵はすべてイラストです。

Gemini ストーリーブックで作った絵本『さどのしまの おにたいじ』の表紙。島の見える海で、木の船に乗った3人の子どもが手をふっているイラスト(作者名はぼかし済み) 絵本の中のページの絵。木の船に乗った3人の子どもと、海の向こうの島の大きな山。1人が山を指さしているイラスト 絵本の中のページの絵。洞窟の中で、小さな子どもが青いおににおにぎりを差し出しているイラスト

※わが家で Gemini のストーリーブックを使って作った絵本『さどのしまの おにたいじ』(全10ページ)から。作者名はぼかしています。

表紙のあとに、こうした絵のページが続きます。絵の雰囲気は上の3枚のとおりです。

Gemini ストーリーブックの使い方:スマホでAI絵本を作る3ステップ

用意するのは、Gemini アプリと Google アカウントだけです。Gemini アプリにログインしてから使います。ストーリーブックはスマホでもパソコンでも使えるので、ここでは寝る前にすぐ手に取れるスマホ(Gemini アプリ)での AI絵本の作り方を書きます。

スマホのアプリは、更新でボタンの名前や置き場所が変わることがあります。ここではボタンの名前ではなく、流れで覚えておくと迷いません。

① Storybook を選ぶ

Gemini で Storybook を開きます。パソコンのブラウザでは、左側の [Gem] の中に [Storybook] があります。スマホでは置き場所が違うことがあるので、次の②のように頼み文に「storybook」と入れて始めるのがいちばん迷いません。

② 頼み文を入れて送る

作ってほしい話を文で入れて送ります。新しいチャットから文で頼むときは、頼み文の中に「storybook」と英語で入れる必要があります。スマホでも、たとえば次のように書けば始められます。

例:「storybook で、くまのぬいぐるみが夜の森でなくした星をさがす話を作って。最後はおやすみで終わるように」

カタカナで「ストーリーブック」と書くのではなく、英語の「storybook」です。ここだけ覚えておけば、置き場所を探さずに始められます。

③ 1〜2分待って、めくって読む

送ってから、できるまで1〜2分ほどかかることがあります。できたら表紙から順にめくって読みます。気に入らないところがあっても、そのまま会話で直してもらえます(次の章で書きます)。

1冊できたら、子どもに見せる前に親が一度めくって、話の流れや絵を見ておくと安心です。気になるところがあれば、その場で作り直してから読み聞かせに使えます。

スマホでAI絵本を作る3ステップの図。Gemini で Storybook を開く、新しいチャットでは storybook と英語で入れて頼み文を送る、1〜2分ほど待って表紙から順に読む

AIの絵本と交互に読む紙の絵本も手元にあると、その夜の気分で選べます。Amazonなら、読み聞かせ向けの絵本を対象年齢や内容の紹介で見比べられます。

子どもが喜ぶ絵本にする頼み文のコツ

頼み文に入れるのは、次の4つだけで足ります。

  • 主人公:子どもの好きな動物、いつも一緒に寝ているぬいぐるみ、好きな乗り物
  • 場所:森、海、雲の上、いつもの公園
  • 困りごと:なくし物、迷子、雨でお出かけできない、など話の山になるもの
  • 終わり方:「最後はおやすみで終わる」「こわくない話にする」

主人公は、子どもにとって身近なものほど話に入りやすくなります。家にあるぬいぐるみを主人公にすれば、読み終わったあとにそのぬいぐるみを抱いて寝る、という流れも作れます。

短い例を2つ挙げます。

  • 「storybook で、うさぎが雲の上で迷子の小鳥をおうちに送ってあげる話。やさしい絵で、最後はみんなでおやすみ」
  • 「storybook で、電車が夜の線路を走って、車庫に帰ってねむるまでの話。こわい場面はなしで」

子どもに合わせたいときは、言葉の難しさも頼み文に入れておきます。「ひらがなだけで」「1ページの文は短く」と書き足すだけで、読み聞かせのしやすさが変わります。主人公や場所を子どもに選んでもらい、親が頼み文にまとめると、話への入り方も変わってきます。

寝る前に読むなら、終わり方を決めておくのがおすすめです。読み終わりがそのまま「おやすみ」の合図になります。寝る前なら静かな話、昼間なら冒険の話も楽しめます。

頼み文に入れる4つの図。主人公、場所、困りごと、終わり方。例はうさぎが雲の上で迷子の小鳥をおうちに送ってあげる話

気に入らないところは、会話で作り直してもらう

できた絵本のページの文を、その場で直接書き換えることはできません。直したいときは、チャットの入力欄で変えてほしいことを伝えます。すると Gemini が新しい版の絵本を作り直してくれます。

伝え方は短くて大丈夫です。

  • 「文をもっと短く、小さい子にもわかる言葉にして」
  • 「主人公をねこに変えて」
  • 「最後はおやすみで終わるようにして」

直すのは一度に1つずつがわかりやすいです。いくつもまとめて頼むより、「主人公を変える」「終わり方を変える」と分けて伝えたほうが、どこが変わったのかを見比べやすくなります。

最初の頼み文で完ぺきを目指すより、まず1冊作ってから会話で足していくほうが、早く納得のいく絵本になります。

気に入らないところを会話で作り直す流れの図。まず1冊作り、チャットの入力欄で変えてほしいことを伝えると、Gemini が新しい版の絵本を作り直す

寝る前の読み聞かせに使う:わが家の場合

わが家でストーリーブックを使うのは、寝る前に読む用です。1冊5分以内なので、寝る前の短い時間でも用意できます。

寝る前は、親も子どもも疲れている時間です。絵本を探す・選ぶ手間を減らして、そのぶん読む時間に回せるのが、この使い方のいいところです。

読み上げで聞く:日本語で聞けた

できた絵本は、[読み上げ] を押すと音声で聞けます。読み上げる声も、[読み上げ] の横から別の声に変えられます。

わが家では、読み上げを日本語で聞けました。ただ、読み上げが使えるのは今のところ一部の言語だけとされています。日本語で聞けるかどうかは、作ったときの表示で確かめてください。

親が自分の声で読んでも、読み上げに任せてもいい。その夜の様子に合わせて選べるのは、寝かしつけの道具としてありがたいところです。

子どもが自分も作りたがった

できた絵本を見せたら、子どもが自分も作りたがった。わが家での子どもの反応は、これでした。

子どもが作りたがったときは、作るのは親、子どもは主人公や場所を選ぶ側、という分け方がおすすめです。

関連:年齢別の知育玩具の選び方

わが家で使ってみての図。寝る前に読む用、納得いくまで1冊5分以内、読み上げは日本語で聞けた、子どもが自分も作りたがった

寝る前の時間に、絵本のほかの知育も考えているなら、知育のやり方を比べた記事も参考にしてください。

できた絵本を共有・印刷・PDF保存する

ここは Google のヘルプにある手順だけを短くまとめます。印刷とPDFは、パソコンのブラウザでの説明です。

  • 共有:上部の [共有] を押す → g.co/gemini/share のリンクの横にある [リンクをコピー] を押し、メッセージアプリやメールに貼り付けて送る
  • 印刷:上部の [印刷] を押す → 画面の手順に沿って進める。ポップアップが止められている場合は、ブラウザで gemini.google.com からのポップアップを許可するよう求められることがある
  • PDF:印刷の選択肢で [PDF に保存] を選ぶと、絵本のPDFを作れる

共有のリンクを送れば、離れて住むおじいちゃん・おばあちゃんにも同じ絵本を見てもらえます。ただし、仕事や学校で使う Google アカウント(Workspace・学生向けのアカウント)では、作った絵本を共有できません。家族に送るなら、自分の Google アカウントで作っておきます。

紙に印刷しておけば、スマホを渡さずに子どもが自分でページをめくれます。気に入った1冊を残しておきたいときにも使えます。

できた絵本の共有・印刷・PDF保存の手順の図。上部の共有を押してリンクをコピーして共有、上部の印刷を押して画面の手順に沿って印刷、印刷の選択肢で PDF に保存

子どもが自分の手でめくる紙の絵本なら、ページを開くと絵が飛び出したり動いたりする、しかけ絵本という選び方もあります。気になったら、次のボタンから探せます。

Gemini ストーリーブックは無料で使える?回数の上限とプラン

ストーリーブックは、有料の AI プランに入っていなくても無料で使えます(2026年10月時点)。気になるのは「何回まで作れるか」ですが、回数の数字は出ていません。わかっているのは、プランごとの上限の比べ方です。

  • AIプランなし:標準の上限
  • Google AI Plus:標準の2倍
  • Google AI Pro:標準の4倍

この上限は Gemini アプリ全体の使用量の上限で、5時間または1週間の区切りがあります。上限に達したら、上限がリセットされるまで待つか、上限の大きいプランに切り替えます。上限は予告なく変わることがあります。

まずはプランなしで寝る前の1冊を作ってみて、足りないと感じてから考える順番で十分です。月額の料金は時期で変わるので、この記事には書いていません。

プランごとの使用量の上限の図。AIプランなしは標準の上限、Google AI Plus は標準の2倍、Google AI Pro は標準の4倍(2026年10月時点)

使う前に知っておきたいこと:18歳以上・子どもの写真や名前・商用利用

決まりごとはこの章にまとめます。どれも、知っていれば困らないことです。

1つ目は年齢です。ストーリーブックは、今のところ18歳未満は使えません。Gemini のスマホアプリ自体は13歳から使え、13歳未満は保護者の承認が必要です。つまり、子どもにスマホを渡して作らせるのではなく、親が作って一緒に読む使い方になります。

2つ目は、子どもの写真や名前です。頼み文には、子どもの本名・顔写真・住んでいる場所など、人に見られたくない情報を入れないようにします。Gemini では、集めたデータの一部を人が読んで見直すことがあるためです。アクティビティの保存をオフにしていても、チャットは72時間アカウントに残ります。一時チャットは、人が見直してAIの改善に使うことはないとされています。ただし一時チャットでも、利用者などを守るために人が見直すことはあるとされているので、やはり入れないのが安心です。

主人公の名前は、本名ではなくあだ名や動物の名前にしておけば十分楽しめます。

3つ目は商用利用です。ストーリーブックだけの商用利用の決まりは見当たりません。Google の利用規約(2026年7月30日発効)では、Google は作ったものの所有権を主張しないこと、AIで作ったものは自分の裁量で使うこと、AIで作ったものを人が作ったと誤解させないこと、が書かれています。商用で使ってよいと言い切れる決まりではないので、売る・配るといった使い方を考えているなら、自分で規約を読んでから決めてください。

使う前に知っておきたい3つの図。年齢、子どもの写真や名前、商用利用

よくある質問・まとめ

よくある質問に、短く答えます。

Gemini ストーリーブックは無料で使えますか?

AIプランなしでも使えます。上限はプランなしが標準、Google AI Plus が標準の2倍、Google AI Pro が標準の4倍です(2026年10月時点)。

読み上げは日本語でできますか?

わが家では日本語で聞けました。ただし読み上げが使えるのは一部の言語だけとされているので、作ったときの表示で確かめてください。

1冊は何ページできますか?

通常10〜12ページです。できるまでに1〜2分ほどかかることがあります。

パソコンでも使えますか?

使えます。ストーリーブックはスマホでもパソコンでも使えます。

スマホでストーリーブックの置き場所が見つからないときは?

新しいチャットで、頼み文の中に「storybook」と英語で入れれば始められます。

できた絵本の文は直せますか?

ページの文を直接書き換えることはできません。チャットの入力欄で変えてほしいことを伝えると、新しい版の絵本を作り直してくれます。

子どもが自分で使えますか?

ストーリーブックは18歳未満は使えません。親が作って、子どもと一緒に読む使い方になります。

まとめです。Gemini ストーリーブックは、スマホでひとこと頼むだけで、読み上げ付きの絵本を作ってくれます。わが家では、寝る前の1冊を5分以内で用意できました。今夜、子どもの好きな動物を主人公にして、1冊作ってみてください。

そのまま使える頼み文の全部と、画面つきの細かい手順は、note にまとめる予定です。

Gemini ストーリーブックのまとめの図。スマホでひとこと頼むと通常10〜12ページの読み上げ付き絵本ができ、寝る前の1冊を5分以内で用意できる

習い事や幼児教育のほかの選び方は、幼児の習い事・幼児教育のガイドにまとめています。

寝る前の1冊を紙の絵本でもそろえておきたいときは、年齢を入れて探すと、対象年齢に合う知育の絵本から見比べられます。

この記事の調べ方:Gemini の公式ヘルプ(Storybook・使用量の上限・年齢・アクティビティの説明)、Storybook の紹介ページ、Google の利用規約と生成AIの追加規約を、2026年10月に読んで書きました。体験は2児の父のわが家の場合です。機能や上限は変わることがあるので、使う前に最新の案内を確認してください。