ベッドインベッドは、寝返りを打てるようになるまでの時期を目安に、目が届く時間帯に使うなら選択肢になる寝床です。いつまで使えるか・どう使えばよいかを確かめてから選びましょう。
2児の父の私は、添い寝はしましたが、ベッドインベッドは使っていません。「いつまで使えるか」「本当に危ないのか」が気になって検索している人に向けて、一次資料の言葉で確かめた内容をまとめます。
この記事でわかることは5つです。
- ベッドインベッドとは・いつまで使えるかがわかる
- 向く使い方・向かない使い方が選べる
- 国内で実際に起きた事故と、国内外の違いがわかる
- 使うときに確かめておきたい点がわかる
- 商品の対象月齢とサイズを比べられる

PAPA'S ANSWERパパの結論
ベッドインベッドのほかに、くるむ・音・揺らす・見守るなどの寝かしつけグッズ全体は、寝かしつけグッズの選び方にまとめています。
ベッドインベッドとは?いつまで使える?
ベッドインベッドとは
ベッドインベッドは、大人のベッドや布団の上に置いて使う、添い寝用の小さな寝床です。大人のすぐ横に赤ちゃんの寝る場所を分けられるのが特徴で、持ち運びやすい軽さの製品が多くあります。サイズ感は商品によって違い、たとえば約W40×D70cm前後の物から、W60×D35cm前後の物まで幅があります。くわしいサイズ・重さ・価格は4つ目の見出しの表にまとめています。
いつまで使える?
多くの製品では、新生児から寝返りを打てるようになる4〜6か月頃までの使用が推奨されています(日本小児科学会)。一方で、ファルスカのベッドインベッドシリーズは、新生児〜約1才までの添い寝ができるラインナップとして売られており、neomamaismの対象月齢も0〜18か月と表示されています。商品に表示されている対象月齢は「置ける期間」で、使ってよいとされる期間の目安(4〜6か月頃)とはズレがあります。サイズや耐荷重の範囲内であれば長く置いておけても、赤ちゃんの発達(寝返り)の方が先に進むことがある、という理解のほうが実際に近くなります。寝返りが始まったら卒業の目安にします。くわしい根拠は3つ目の見出しでまとめます。
わが家は添い寝はしたが、ベッドインベッドは使わなかった
わが家は、赤ちゃんと同じ布団やベッドで添い寝をしたことはありますが、ベッドインベッドは使っていません。どんな家に向くかは、次の見出しにまとめます。
こうした家ごとの違いがあるからこそ、まず「向く使い方・向かない使い方」を時間帯で切り分けて考えると、使うかどうかを判断しやすくなります。
どんな使い方・どんな家に向く?使ってもいい範囲
ベッドインベッドが向くかどうかは、使う時間帯で考えると選びやすくなります。同じ製品でも、昼間の見守りに使う家と、夜通し寝かせる家とでは、確かめておきたい点が変わります。
向く使い方:目が届く時間帯に
日本小児科学会は、寝返り開始期(生後4〜6か月頃)には見ている目を増やすことを提言しています。昼寝の見守りなど、保護者が近くにいて目が届く時間帯の使用が向いています。リビングで家事をしながら赤ちゃんの様子を見ておきたい時間帯も、この使い方に当てはまります。ベッドインベッドなら、大人のベッドのすぐ横や、リビングの決まった場所に置いて、見ながらお世話ができます。そもそも置くかどうかで迷ったら、ベビーベッドはいらない?の早見表も参考になります。
向かない使い方:夜間ひとりで寝かせる
検索で上位に出る記事の多くが、夜間にひとりで寝かせる使い方に気をつけるよう呼びかけています。保護者が眠ってしまう・目を離す時間帯の単独使用は向きません。くわしい事故・理由は3つ目の見出しでまとめます。
対象月齢・サイズの違いをまとめて見比べたい方は、こちらから探せます。
安全に使うための注意点と、国内で実際に起きた事故
ここでは、国内で実際に起きた事故と、国内外の違いを、一次資料の言葉で確かめます。あおむけ・掛け布団など睡眠環境の基本は、寝かしつけグッズの記事にまとめています。
国内で実際に起きた事故:日本小児科学会 Injury Alert No.147
国内では、ベッドインベッドの転覆による窒息事故が、日本小児科学会のInjury Alert(傷害速報)No.147として報告されています。使われていたのは、中古で購入したブランド不明の品でした。Injury Alertは、学会が同じような事故を減らすために、現場で起きた傷害の事例を速報として出している仕組みです。
委員会は、多くの製品で新生児から寝返りを打てるようになる4〜6か月頃までの使用が推奨されていること、日本にはベッドインベッドに特化したガイドラインや研究論文が無いことを指摘しています。報告では、米国のCPSCが確認した、傾斜のある乳児用寝具による窒息死亡事例(3例)やベッドインベッドからの転落事例(10例)も引用されています。転落だけでなく、傾斜のある寝床で姿勢が崩れることによる窒息も、合わせて報告されている形です。国内でこの2つの一次資料に直接当たってまとめた記事は、検索の上位にもほとんど見当たりません。
国内外の違い:米国は使用禁止、日本には専用の安全基準が無い
国・学会・米国・業界団体で、言っていること・言っていないことを分けて並べました。「禁止されていない」ことと「問題がない」ことは同じ意味ではないので、それぞれが何を根拠に、どこまで言っているかを分けて見ていきます。
| 主体 | 言っている | 言っていない |
|---|---|---|
| 日本(国) | ― | ベッドインベッドを「禁止」とは言っていない |
| 日本小児科学会 | リスクについてのデータは限られ、引き続き様子を見ていく必要があるとしている。使うなら気をつける点を提言している | 「使ってはいけない」とは言っていない |
| 日本(専用の基準) | ― | ベッドインベッドに特化した基準・ガイドラインは無い |
| 米国 | 使用を禁止している | ― |
| SGマーク(製品安全協会) | 業界団体の基準で、ベッドインベッドは検討対象に入っていない | 国の基準ではない |
SGマークは業界団体の制度で、国の制度ではありません。
1歳になるまでは掛け布団を使わず、着るものや空調で調整する考え方は、スリーパーの記事にまとめています。
東京都の調査:睡眠中に赤ちゃんは思った以上に動く
東京都こどもセーフティプロジェクトの報告書によると、保護者5,189人のうち、睡眠中のけが・ヒヤリハットを経験した人は30.6%でした。また、寝返りを習得した後は、睡眠中5時間で最大15.2m動いたという調査もあります。寝返りを打てるようになる前と後で、赤ちゃんが動く距離は大きく変わる、という調査結果です。囲いのある寝床でも、すき間や転落に気をつける必要があります。
使うなら安全に使うための注意
学会の提言をもとに、使うときに確かめたい点をまとめます。どれも、事故の報告や東京都の調査を踏まえた、委員会からの提言です。
- 段差のない場所に置く
- 傾斜はできるだけ浅くする(米国基準に準じ10度以下)
- 目が届く状況で使う
- 添付の説明書で、製品の特性や使用上の留意点を確認する
- 中古品は、洗濯表示や使用上の案内が残っているか確かめる
寝具は硬めで傾斜のないものを選ぶという考え方(こども家庭庁)は、4つ目の見出しで商品を選ぶときの物差しとして使います。寝返りが始まる前の時期は、周りに物を置かない・あおむけに寝かせるといった睡眠環境の基本も合わせて確かめておくと、使い方に迷いにくくなります。
対象月齢の表示を、購入前にまとめて見比べられます。
ファルスカ・neomamaismを比べる:対象月齢・サイズ・価格
ここからは、事故の話とは分けて、商品の仕様を比べます。検索で名前がよく挙がるファルスカの2製品(Flex・Aid)と、neomamaismの製品を、対象月齢・サイズ・重量・価格で並べました。
要点表:対象月齢・サイズ・重量・価格
| 商品 | 対象月齢 | サイズ | 重量 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|---|
| ファルスカ Flex | 添い寝サポート0〜4か月頃/お座りサポート4〜8か月頃 | 約W40×D70×H17cm | 約1kg | ¥15,400 |
| ファルスカ Aid | 0〜12か月 | W60×D35×H13 | ― | 6,600円 |
| neomamaism | 0〜18か月 | 90×47×18cm | 2.1kg | ¥15,750 |
価格はメーカーの価格表示・アカチャンホンポの表示の税込価格です(2026年10月時点)。Amazonの価格は表に入れていません。
ファルスカ Flexは、添い寝サポートとお座りサポートの2段階で使える作りで、Q-TEC基準に合格した製品だとしています。ファルスカ Aidは、0〜12か月という幅の広い対象月齢で、価格もFlexより抑えられています。neomamaismは、耐荷重20kgの強度試験を行った製品で、対象月齢は0〜18か月(別の表記では新生児〜1歳半まで)とされています。並べると、対象月齢の幅・サイズ・価格の組み合わせは製品ごとに違い、どれも新生児から使える点は共通しています。
選ぶときに確かめる点
寝具は硬めで平らなものをという考え方(こども家庭庁)に照らすと、寝具が硬めで平らか、傾斜をつける付属品がないかが、選ぶときに確かめておきたい点になります。クッションで傾きをつけて寝かせる使い方がある製品も見かけますが、この物差しに照らすと避けたい使い方です。価格だけでなく、対象月齢の幅と、家で使う期間が合っているかも、表と合わせて見ておくと選びやすくなります。たとえば、短い期間だけ添い寝に使いたい家ではファルスカ Flexの添い寝サポート、長めに置いておきたい家では対象月齢の幅が広いneomamaismやファルスカ Aidが候補になる、という選び方です。
よくある質問とまとめ
ベッドインベッドは何ヶ月まで使えますか?
新生児から寝返りを打てるようになる4〜6か月頃までが目安です。商品の表示対象月齢(0〜12か月・0〜18か月など)とはズレがあるので、月齢の数字だけでなく、寝返りが始まったかどうかで卒業を考えます。
ベッドインベッドのデメリットは何ですか?
側壁が柔らかい製品がほとんどで、姿勢が変わると口や鼻をふさぐリスクがあります。製品ごと転落するリスクもあり、添い寝している大人がかぶさって子どもを圧迫するリスクも挙げられています。いずれも、業界団体(SGマーク)が示しているリスクです。大人用ベッドの上で使う場合は、ベッドと壁の隙間や、ベッドそのものの高さにも気をつけておきたいところです。
赤ちゃんがベッドインベッドで寝るのは危ないですか?
国内で窒息事故の報告があり、米国は使用を禁止しています。日本小児科学会は「使ってはいけない」とは言っていませんが、リスクについてのデータは限られるとしています。使うときは目が届く時間帯に、段差のない場所で、傾斜を浅くします。
ベッドインベッドとベビーベッド、どちらが良いですか?
専用の基準があるのはベビーベッドです(消費者庁)。置くか置かないか・どちらにするか迷ったら、ベビーベッドはいらない?の早見表で確かめられます。
まとめ:使う期間と使う時間帯を決めて使う
ベッドインベッドは、使う期間(寝返りが始まるまで)と、使う時間帯(目が届くとき)を決めて使うと選びやすくなります。わが家は添い寝はしましたが、ベッドインベッドは使いませんでした。向くかどうかは家ごとに違うので、2つ目の見出しの考え方を自分の家に当てはめて考えてみてください。国内の事故と国内外の違いは3つ目の見出し、商品ごとの対象月齢とサイズの違いは4つ目の見出しにまとめているので、使う前にあわせて確かめておくと選びやすくなります。寝かしつけの道具全体は寝かしつけグッズの選び方にまとめています。
対象月齢・サイズを、購入前にまとめて見比べられます。
この記事の調べ方:2026年10月26日に、日本小児科学会のInjury Alert No.147・東京都こどもセーフティプロジェクトの報告書・SGマークのメールマガジンを確認し、国内の事故と国内外の違いをまとめました。価格・対象月齢・サイズは、ファルスカとneomamaismの各社のページの表示(2026年10月時点)によるものです。体験は、わが家の場合です。